2013年~2021年まで、子宮筋腫を8年間放置していた。
2013年以前にも、気づかなかっただけで、すでにあったのかもしれない。
夜中、おなかに「かたまり」を発見
2013年のある夜中のこと、
おもむろに下腹部を触ると硬い「かたまり」があった。
どう考えてもおかしい硬さの「かたまり」が。
一瞬で目が覚め、尿意があったのでまずトイレに行くことにした。
トイレを済ますと‥‥
硬い「かたまり」はひとまず消えていた。
なぁんだ、尿か。溜まった尿は「硬いかたまり」になるんだな‥
そんなわけなくない?
というもう1人の自分からの冷静な声は
都合が悪いので無視して、安心して再眠。
その後、派手に8年放置した。
だんだんと育つ「かたまり」
8年も放置していたのだから
その間、いろいろとあった。
無視を決め込んでも、それは徐々に大きくなった。
2016年、ワンピースはお腹が目立つので着なくなった。
この頃からだろうか‥
我が家のボトムスが悲惨な目に遭い始めたのは。
とにかく切り裂かれる。
お腹の中で大きくなっていく「かたまり」がお腹を圧迫し
あらゆるボトムスがきついのだ。
この時学んだのは
服に縫い付けられたゴムは縦に切れ目を入れただけではゆるまない
ということ。
面で切り取らないとゆるまない。
だからレギンスとショーツは無残に切り裂かれたし
スカートはゴムを抜かれ、油断するとずり落ちそうになった。
認めたくないけど‥。衣服が不自由‥。
そう自覚しつつあった。
健康診断で看護師さんを青ざめさせてしまった
2020年。
健康診断で心電図をとるために
横たわってお腹をめくり上げた瞬間、
看護師さんが息を呑むのが聞こえた。
「妊婦さんだったの‥!?レントゲン撮っちゃった!」
慌てる看護師さんに、慌てて事情を説明する私。
もうこの時点でお腹は「丘」だった。
横たわっていると友人や家族に指摘されるし
赤ちゃんいないのにどうしておなか膨れてるの?と甥も姪も不思議がり始めた。
生理の時期に特に大きくなる傾向があり、
その時期は就寝時にお腹の張りで苦しむようになっていた。
もう、現実逃避にも限界が来ていた‥。
なんでそこまで放置したのか?
結局、私の病名は 漿膜下筋腫 というもので
子宮の外側にできるタイプの子宮筋腫だった。
子宮筋腫と名がつきながらも、子宮の外側にできるので
かなり大きくなるまでこれといった症状が出にくい。
私もそうだった。
ただ腹がでかいだけで他は何も困っていなかった。
治療を調べ始めた頃には、すでにそれなりに大きくなっていたため
治療方法はもう手術一択ということがわかっていて
おなかにかたまりがあるだけで手術‥うーん‥‥
怖くて、面倒くさくて、現実逃避してしまった。
2013年時点の自分に言いたい。
「その時点なら、まだ開腹手術にはならなかったかもよ‥。」
尿を出したぐらいで奥へ消える程度だった「かたまり」。
間違いなく、開腹手術より楽に解決できたはずだ。
筋腫が小さいうちなら手術の手段を選ぶことができる。
術後のダメージが少なく、傷跡も残りにくい手術を選ぶことができる。
筋腫が小さいうちなら、選択肢がある。
うつぶせになってみたときに、
お腹に硬い感触があるなら子宮筋腫の可能性が高い。
閉経しない限り、筋腫が自然に小さくなることはほぼ無いので
早めに向き合った方が良いのである‥。