この破れたような奇妙なリボンは
これこそが、一番かわいいリボンの描き方!!
と、幼い私が信じて描き続けたリボンだ。
なんでわざわざ破れさせたのか?
そこには、私ががリボンというものに抱いた願望が関係している。
リボンにホニャッとした「くびれ」があってほしい!
あれがあるほど可愛い!
それを思いきり強調した結果が「破れ」だったのだ。
どういうことなのかというと、こうだ。
現実のリボンはどれもこれもピーンとした直線の輪郭をしてる。
でも何か‥リボンにホニャッとしててほしい。
幼い私にとってもそうだったし、今の私にとってもそうだ。
でも‥構造上、ホニャッとするわけがないのだ。
中心で布を絞っているので布は扇状に変形して
私が「ホニャッ」と凹ませたい部分はむしろ出っ張る。
つまり、理想のリボンは実在しない!
なのにどうして見たことがあるかのように求めてしまうんだろうか。
実在しないことが未だに信じられないのだ。
うーん‥素材によって‥作り方によって‥
やっぱりどこかにあるんじゃないかな‥?ホニャリボン‥‥。