2021年、8年間放置していた子宮筋腫に向き合って治療したときの話を綴っている。
前回は、術後色々と装着されていた管の最後の1本[点滴]から解放された喜びを綴った。
ただ、一方で全く解放されていない問題があって‥
頭いてえぇ~~い!!
就寝前にロキソニンを飲んだおかげか
何とか寝付ける状態になり、比較的睡眠は取れたものの
完品ピッカピカの頭痛を仕上げて目覚める苦痛の朝。
頭痛が何度突き飛ばしても戻ってくるゴムボールのようだ。
今日からシャワーの許可が出た。
てっきり医師が傷の状態を診て判断を下すものと思っていたら
今朝来た看護師さんがサラッとOKを出してくれたのだ。
ええ!いいんですか!傷とか見なくていんですか!と二度聞きしてしまったけど
傷口は防水テープでしっかりと守られててシャワーとか関係ないんだって。
医療技術すごい。
たしかに術後の傷は目に見えて回復してきている。
傷の具合は良いのだけど、頭は痛くて重くて‥
心の元気は常に低空飛行だった。
私の頭痛は緊張性頭痛と片頭痛の混合型で、
入浴によりどちらかというと弱まる傾向にある。
とどめを刺されることもあったけど確率は低め。
だから私は期待していた。
数日ぶりの待ちに待ったシャワーを浴びれば
清潔になれる上に体調も改善するのではないかと‥。
だがしかし惨敗
結果は見出しの通りで惨敗した。
シャワーを浴びて、清潔になったのはいい。
でももう浴びる前から オエップ と言ってるのは危険な兆候だった。
きっとよくなる。ほーらよくなってきた!と自分に言い聞かせながら
シャワー浴びたけど実際全然良くならなかった。
すべてを済ませて服を全部着て荷物をまとめたのは我ながら相当頑張ったと思う。
気分の悪さの極致に来た。
ぼぼぉ‥‥。
病室へ帰る廊下で液状化(?)しているところを
看護師さんに助けてもらい車いすで病室へ運んでもらった。
世話になっておいてなんだけど、この時、完全に心が折れた。
シャワーに一縷の望みをかけたのは
この日の朝に飲んだロキソニンが1ミリも効かなかったせいもある。
ここ数日、先生や看護師さんに相談しても
アイスノンとロキソニン以外、頭痛に対する手立てはないと言う。
医療の技術と設備が結集したこの施設でもそれなのだ。
つまりもうこの頭痛はどうしようもない。
ただ無力に苦しみ続けて、痛くて眠れない真っ暗な夜をあと何日も過ごすのだ。
術創の痛みはわかる。いらないものをとるためにお腹を切った。切ったのだから当然痛む。
そして時間とともに少しずつ回復する。
耐えた末に、いらないものが取り除かれた体という結果が残る。
でも頭痛は違う。
何の理由もなく現れて、日数が経過しても回復するどころか悪化して
いつ回復するかは時の気まぐれ次第。
耐える理由も価値もない!
入院前から予想はしてたことだけど改めてもう嫌だ。
ぎnygrr#$$pぃyGjngi&ァgnYZ%YY!!
突然、世界が変わった
ベッドで絶望しながら自分の鼓動の音を聞く。
ここ数日、何故かめちゃくちゃ自分の鼓動が聞こえるのだ。
数日間ずっとそうだったので意識してなかったけど改めて考えてみると‥なにこれ?
自分、何か異常な状態なのでは?
そう思ってなんとなく普段の自分の生活と変わったところを考えてみた。
そういえば毎日欠かさず飲んでたカフェオレ、入院してから飲んでないなぁ‥
頭痛が極まった段階で飲んでも、
たいてい改善しないばかりか悪化することが多いカフェイン。
無駄だろうけど‥‥と、冷蔵庫に一応入れておいたマウントレーニアを飲んだ。
10分後‥
世界が突然色を取り戻した。
棚に入れた沢山の遊び道具への興味、感謝を伝えたい人、やりたいことが、
堰を切ったように溢れ出して一斉に私のそばへ戻ってきたのだ。
入院後、初めて明確に体調が良くなった。
頭痛にこんなにカフェインが効いたのは、はじめてだ!
カフェイン中毒?
私の体に何が起こったのか正確なところはいまだにわからないけど
多分、カフェイン中毒だったのだと思う。
「牛乳でかなり薄めてるしカフェイン中毒じゃないよ!」
と思いながら日々飲んでたカフェオレでいつの間にかカフェイン中毒になっていて
入院後に一切摂取していなかったので、中毒症状を起こしていたのではないかと思う。
カフェイン中毒の離脱症状として「動悸」はあまり言及されてないけど
自律神経の乱れによって起こり得る症状ではあるらしい。
by ひだまりこころクリニック
晴れた心に、飛び込む朗報
久々のカフェイン摂取によって驚くほど元気になった私は
棚からPCを取り出し、デザリングし、動画を見た。
ちなみに病室は残念ながらwifiは使えなかったので
wifiがないところで動画どころかネットもほとんどしない私も
この時ばかりはギガをばりばり消費する覚悟を決めた。
入院中にこそ動画は見たい!
久々にyoutubeを開くと、柴崎先生が退院していた。
Watercolorでおなじみ、世界のSHIBASAKI先生である。
https://www.youtube.com/channel/UCPiQ_mEXdEbB-3Yhiq7gq5w
水彩画を丁寧に楽しそうに教えてくれるおじいちゃん先生
この頃2021年夏、心臓の病が悪化して手術するため入院していた柴崎氏。
年齢が年齢だけに本当に心配していた。
失礼だけど‥縁起でもないけれど‥でも実際、
視聴者みんな間違いなくめちゃくちゃ心配してたし祈ってたと思う。
その祈りが届いたのか、先生は無事退院。
回復した矢先に飛び込んできたこの朗報、ますます元気が出るというものである。
入院してはじめての明るい夜
体は清潔だし、体調は良いし、朗報は入るし
さっきまで恨んでいた世界が打って変わって美しく見える。
体調を聞きに来た看護師さんにも頭痛が治ったことを報告し、家族にも報告し、
喜びの夜は更けていった。
摂ったカフェインの量が少なかったのか、
夜間にまた頭痛が戻ってきたけど、大丈夫。
朝にまた、カフェインをたっぷりと、摂取するのだ‥‥。
‥この体、いずれにせよ、問題はある気がする。