2021年、8年間放置していた子宮筋腫に向き合って治療したときの話を綴っている。
前回は、入院後延々と続いた頭痛問題にクライマックスが訪れた。
まさかのカフェイン中毒だった。
朝とカフェインをはやく、ください。
夜中、また頭痛が戻ってくるわ、眠気が来ないわで
眠りって何ですか?と4時半まで思い続けた。
他者と同じ部屋で寝る場合に必ず起きるのが、照明問題。
眠れないので、寝るのを諦めて照明をつけて何かしたい。
でもできない。
暗闇の中、眠ることも何かすることもできない。闇の牢獄である。
‥暗闇の中でできることってなに‥?
4時半頃ようやく結論が出る。
妄想。妄想しかない。こういう時のために妄想はあるんだなぁ。
そんなわけで朝まであらゆる幸せのイメージを試みた。
頭痛が戻ってきているので早くカフェインを飲みたかった。
でも、この日は朝1で検尿があった。
検尿前に甘いカフェオレを飲むわけにはいかない。
だから私は暗闇の中光る眼で起床時間の6時を待った。
そして5時55分に尿を採取し6時に提出、
意気揚々とカフェインを摂取したのである!
わかりやすく去る頭痛。
なんか血をカフェインに置き換えたドラキュラみたい。
もうカフェインを吸わないと生きていけないのや‥‥。
術創の回復はますます順調!
術後、手術による内臓の炎症でずっと微熱があった。
それが今朝の検温は36.6℃で初めて平熱に。
術創の方も、猫背ぎみだけどほぼほぼ直立で歩けるほどに回復してきた。
体の向きを変えることも、臥床と離床も、試練ではなくなった。
気軽に収納から荷物を出し入れできる。
なんか、手術したお腹だって時々忘れるレベルまで来てる。
まだ長距離の方向はきついし、
うっかり笑える動画を見てしまうと文字通りお腹を抱えることになるけど。
確実に回復しているんだと実感。
同日朝、同室の腹腔鏡手術の人が退院した。
私と同じ日に手術したので術後4日目の退院ということになる。
やっぱり開腹手術と比べて早い。
術後5日目、判明した貧血。
術後5日目の朝は初めてまともに寝ることができた!感動。
時計の針が数時間飛ぶのを久々に見た。
婦人が3人殺されたんだけど1人だけ絞殺に使われた紐が海外製だったから
実際に殺されたのは婦人1人で、犯人は日本人のコイツだ!
夢の、夢らしい混沌を有難く味わう。
この日は、術後4日目に行った検尿や採血の結果のお知らせと診察があった。
この時初めて自分が 貧血だった と知る。
6月の術前検査では貧血ではないどころか「濃いね」と言われたぐらいだったので意外だった。
考えてみれば、出血の多い手術を経ているので貧血になるのは当たり前。
手術翌朝に体を起こせなかったのも、
シャワーで超絶体調不良になったのもそのせいだったのかもしれない。
術後から鉄剤は処方されていたけど
貧血からの回復はわりと長い目で見なければならず
ヘモグロビンが正常化するまで1~2か月、貯蔵鉄が正常化するまでは半年かかるらしい。
あんなに元気な血だったのにたった1度の手術でえらいダメージ。
リカバリーにそんなにかかるとは‥‥
手術だからしょうがないけど大量出血なんてするものじゃない。
術創保護テープも、第一段階卒業。
診察のとき、術後からおなかにずっと貼ってあった不気味なテープをはがされる。
血がにじんでるわ▽型のハチの巣みたいな謎パーツあるわ
ずっと、丈夫そうだけどちょっときもい。とは思ってた。
でも圧倒的な防水性を誇ってて安心感はあった。
そんなスーパー防護テープもこれで卒業。
剥がした後も、傷跡にはそれ専用の保護テープが貼られてて
これは自然と剥がれてくるまで貼っておくように言われた。
防護テープもステージアップして、もはや傷が開く心配もなくなってきた。
ただ、上の図の通り防御力は下がったので
少しだけ、その影響が出始める‥。
傷に響かない素材でできた、締め付けない下着、大事!