2021年、8年間放置していた子宮筋腫に向き合って治療したときの話を綴っている。
前回は、術後診察で貧血が判明。
それと同時に退院日が確定。
当初の予定通り術後7日目に退院することが決まった。
術後6日目
眠りが浅いのか、夢をよく見る。
存在を隠された、不思議なカラオケ店。
断固としてそこへ入るという強い意思が無ければ目の前に現れない。
結局私は入れないばかりか割れた生卵を財布の中にぶちまけ
「これは奇跡だ‥!!」(なにが?)と笑う民衆に囲まれるのだった。
入院生活最終日までついに慣れなかったのが
他人のタイミングで消灯されること。
スタッフの手動で行われるため、
一応消灯は22時と決まってはいるけど22時ジャストに消されるわけじゃない。
22時を過ぎたらそのうち消されるという感じ。
寝るときの暗闇に恐怖していた自覚はなかったけど
予想できないタイミングでそれが迫るのは意外と不快だった。
術後の回復はますますに、順調。
ずっと2桁だった血圧も110まで上がり、酸素濃度も100!健康!
術後6日目のシャワーは爽快だった。
テープだけとなった術創もシャワーで沁みることもなく、
体調が悪くなることもなく全身清潔に。
体調が良いシャワー上りは入院後初ということもあり
「シャワー上りはこんなにも爽快なんだ‥!」
喜びを噛みしめた。
フロア共同のシャワーは予約制で、
壁に貼られた紙に使いたい時間を書き込むシステムとなっている。
もっと取り合いになるものかと思っていたけど
18時以前は予約者が誰もおらず選び放題だった。
逆に18時以降は隙間なくびっちり埋まっている。
何でだろう。前後に予約者がいない方が緊張せずに済むし
ドライヤーも競合しないのに‥。
夜は綺麗な体で眠りたいという事だろうか。
傷に当たる繊維が気になるように‥
術後健診で防御力最強の術創防護テープを剥がされたことで
傷に当たる布の繊維が気になるようになってきた。
よりによって術創保護目的の腹帯の繊維がチクチク当たって気になる‥
それが痛いって本末転倒な‥
そこで試しに腹帯の上にショーツをかぶせるようにしていたのを逆にしてみた。
術創に直接あたるのがショーツになるようにしてみたらそのほうが快適。
ユニクロのシームレスショーツのスルスル素材は術創にも優しめ。
ボトムスもゆるいものを選んで持ってきているけど
やっぱり何も当たっていない状態が1番痛くないのは確かなので
この日から就寝時にこうなる癖がついてしまった。
いよいよ退院!
退院日の朝にはいろんな体勢が取れるようになっていた。
体育座り、片膝立て、なんでもござれだ。
8時の朝食後は急いで荷造り。
荷造りの最中、請求書が来た。
7万円。
限度額適用認定証を出していたから、制度適用後の額だ。
でも、支払いは退院後の請求書払いと思い込んでいたから
「1Fの支払窓口で今日支払」と言われたときは内心パニックになった。
防犯のためカードも、1万円以上の現金も家に置いてきていたのだ‥!
やばい!払えない!
食い逃げならぬ、‥治り逃げ!?治り逃げですか!?
結局、退院一か月後診察のときに支払うということでツケていただいた‥。
申し訳ない‥
1週間ぶりの我が家
1週間ぶりに家に帰ると、まるで別の場所のように見えた。
外泊から帰ったとき特有の感覚。
ふとキッチンに目をやると
我が家のペペロミアちゃんが圧倒的に死んでいた。
こんな‥‥こんななるかね?てぐらい完膚なきまでに死んでた。
ペペちゃん‥
夏に入った頃から調子が悪かった。
ペペロミアは水のやりすぎにだけは気を付けてということだったので
土が完全に乾いてから水をやるのは徹底して、
ちょうど入院期間が水をやらない期間にあたるよう調整して‥
生きて家で私を待っていてくれるはずだったペペロミア‥
待ってるどころか面影もないね!??
きっとペペちゃんがこうならなければ私の手術は成功してなかったんだぁ‥。
そういうことにして、ペペロミアに謝りながら処分した。