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子宮筋腫を8年放置してたこと⑨~入院初日~


2021年、8年間放置していた子宮筋腫に向き合って治療したときの話を綴っている。

前回までは、入院までの準備のことや必要やアイテムのことを書いた。


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今回からは、実際に入院してからの体験談となる。

入院前日。内心ガクブルの夜を越え、ついに入院する日の朝を迎えた。


緊張の部屋入り

病院で受付を済ませた後、にこりともしない姉さんに

フロアの施設を一通り案内してもらった後は入院する病室へ。

(今の心境的に、人の笑顔が欲しい‥)

だいぶ弱りながらも、部屋の清潔さと窓があることに安心感を覚える。

手術前日はとにかくやることが多い。

身長、体重の測定

体温、脈拍、血圧の測定

おへその掃除など術前準備

薬剤師さんによる薬の説明

麻酔医による麻酔の説明

看護師さんの挨拶

術前・術後の状態の説明

主治医による手術の説明

退屈しないぐらい本当に色々来る。

1人、明日のことを考えて悶々としたくなかったのでかえって良かった。

主治医による手術の説明には家族の同伴が必要だったので

母とともに聞きに行った。

そこで私は思いがけない選択肢に遭遇することになる。


縦斬りか横斬りか

主治医から受けた説明は以下の通り。

MRIでの診断の通り、病名は漿膜下筋腫。

3か月間レルミナを飲んだとはいえ大きさは

当初の18cmから大きく変わってはいないので術式は開腹手術となる。

筋腫を取り除くためのお腹の切り方は横斬り、縦斬りの二通りある。

横斬りの方が傷は綺麗に治りやすいし目立たない。

でも縦斬りの方が筋腫を確実に取りやすいし、別の理由で手術が必要になった時は

たいてい縦斬りなので傷を使い回すことができ、傷が増えないという利点もある。

さぁ、どっちで斬りますか‥‥?

選べる‥‥だと‥‥?

手術前日にして、とてつもなく今後に影響を与えそうな

選択肢が突如やってきて私は大いに戸惑った。

今日まで聞いていた話では縦斬りしか選択肢がなかったはずなのだ

選択肢が出来たってことは後悔が可能になったということでもある。

「あの時横斬りにしておけば良かった‥!選べたのに‥!」と後悔することが!

(選択肢、だるーーーーー!)


‥しかし、そんな私の苦悩も結局は消えることとなる。

その後の診察で「ごめんやっぱり縦しかないわ」ということが判明したからである。

筋腫がへそより上まで続く大きさだったので縦しかなかったらしい。良かった。


術後の環境を整えよう!としたが‥

一連の術前健診、術前説明がひと段落したのち

私は荷ほどきとともにベッド周辺の環境構築に取り組んだ。

これはとても大切な作業だ‥。

術前、体が動けるうちにやっておくこの準備が、

術後のつらさ、不自由さを大きく左右する!

そう思って左右の柵に必需品の入ったかごをぶら下げたり

時計をぶら下げたりいろいろやったのだけど、

のちに、いざ術後を迎えた時、私は無知だったと思い知ることになる。

次回は、4人部屋の居心地等、入院生活について綴る。

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