すべて 絵のこと

絶対に描けないであろうものを描く②

記憶では絶対に描ける気がしないものを描くと

ビビるほどゆるい仕上がりになる。

だからこそ改めて実物を見ながら描いてみるとけっこう勉強になる。

前回挑戦したのは自転車。

今回はショベルカーを描いてみようと思う。


これが私の頭の中のショベルカー。

おぼろげなイメージでトラックのようなものに「Z」の形をしたアームがついている。

でもこのアーム、動くんだろうか?

何だか永遠にこのZの形を保ってそうな気がする。ついでに言えばドアも開かない気がする‥


やっぱり自転車の時と同じく動く仕組み、構造が

理解できていないからこうなる。

私が描く”車”はとにかく動く気配がない!

ちゃんと動かすために実物を見て描いてみよう。


トラックじゃなかった。

車輪はキャタピラだった。

アームはごっつい継ぎ目がいくつもあった。

働く車大好きな子供たちからブン殴られそうなほど全然違った。


「人が乗ってる部分が小さい」

というおぼろげな記憶から車部分が勝手にトラックになってしまっていたらしい。

あと、ショベルのスコップ部分。

逆だよ!

なんじゃこのゆるーいボウルは?

↑このボウルでは載せた土やらをおろすのが大変そうだ。


この向き、形だから、載せておろして、がスムーズなんだ。

ショベル部分もうまく作られてるんだなぁ。

アームもパーツを組み合わせて作られているから関節みたいに動くことができる。

私が描いた謎のゴムアームに可動の力が宿った。


動くものを観察して動く仕組みを理解するのは

発見があって面白い

これからも自分にとってわけがわからない描ける気がしないものを

定期的に描いて学んでいこうと思う。

-すべて, 絵のこと