すべて 絵のこと

絶対に描けないであろうものを描く④

記憶では絶対に描ける気がしないものを描くと

ビビるほどゆるい仕上がりになる。

前回挑戦したのは龍。

大事な今年の干支なのになんとも ぬるっ とした出来になった。


今回挑戦するのは「薔薇」。

美しいものを愛する人なら1度は描いてみたい憧れのモチーフだ。

今回、せっかくなので「字」も描いてみた。

イメージで記したため、絵と同じく「描いた」。うん、面影がある。

ただ、絵の方はなんとも不気味だ。

何かくるっと巻いた縦ロールで構成されていたような気がして

ロールをたくさん入れたら美しさより妖気を感じる雰囲気に。

茎から生えた枝毛がまた不気味さを煽ってる。

薔薇って棘あったよねという記憶を活かしたらこうなった。

棘‥‥どんな風に尖っていたんだっけ??


実物を見ると枝毛など生えていない

棘はもっと短く、がくの部分や葉っぱの輪郭などが尖っていたりギザギザしている。

そして縦ロールは1個。

外側から内側へとおしゃれに巻き重ねられた1つの巻物なのだ。

なんでいくつもの渦があると思ったんだ私は。

とはいえ、見て描いても

「今どこの層の花びらを描いてるの??ハァ??」

となってくるのはさすが薔薇だと思った。

もう一回描ける気がしない。


あと、描く角度もはっきりさせないとなと思った。

うろ覚えの方、

がくがしっかり見えるぐらいローアングルなのかと思いきや、

縦ロールを上から覗き込んだ時の断面を同時に描いてる。

不思議だ‥。

この矛盾がこの花の気持ち悪さを助長してたんだな‥。

バビ と名付けようか

-すべて, 絵のこと