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続・若き日の部屋~断捨離編~


一人暮らしを始めて10年あまり

なんとなく暮らしにくい部屋に悩んできたことを綴ってきた。

そこから「やっぱり物が多すぎるんだ」という結論を出した私は

断捨離をすることにした。

でも、何度も挫折した。

今回は、その理由を綴っていきたい。


いつのまにか掃除を始めてしまって捨てられない

プラスチックケースの中身を断捨離しようとプラスチックケースを空にする。

すると、物を取り出したプラスチックケースの汚れの方が気になって

そっちの掃除に夢中になって綺麗になって満足。

あれ?断捨離は?

断捨離より清掃の方がずっと難易度は低いので

無意識に逃げてしまっていたのかもしれない。


捨てないことが物への誠意だと思って捨てられない

物を恋人に置き換えると

そんな誠意は不要だ ということはわかる。

大切にしないのに別れるわけでもないなんて

相手にとってはただの不愉快な牢獄‥‥。

でも、それがわかりつつも、ごみ箱に放り込む行為がもう

殺害みたいに非情に思えてなかなかできずにいた。

捨てることへのイメージが悪すぎたと思う。


自分が捨てられたら嫌だから捨てられない

「ああ、このアイテムはもっといいものが見つかったからいらないや‥」

そう思って捨てようとしたザル用たわし。

捨てようと手に取って、ふいに自分を重ね合わせてしまった。

(自分がそんな風に評価されて職場から捨てられたら‥!?)(( ´ 0`))

(代わりがいるのも、役に立たないのも、私と同じ‥)(( ´ 0`))

それとこれとは関係ないということが今はわかるんだけど

当時は無性に怖くなって捨てるのをやめてしまった。


若さと決別する気がして若い時代の服を捨てられない

人生のステージが変われば似合う服も変わってくる。

いくら流行りに無頓着だからといって

10代向けの服を三十路になっても着ていたら

似合わないのは普遍的事実だ。

でも捨てられなかった。

若さと決別する気がして。捨てたら一気に老ける気がして。

老けるもなにも、もう似合わなくなってる現実があるんだから

捨てても何も変わることは無いんだけど‥。

特に30歳前後は年齢に対してやたらナーバスになるよな。


”一般的に”これに価値はあるのか?という基準で考えてしまって捨てられない。

これは捨てられない理由の代表的なものだと思う。

自分は使わなくなったものでも、

ほとんどの場合、物としての価値はまだあるもので。

壊れてたり腐っていたりと、ごみになり果ててるものなら

優柔不断でもさすがに捨てられる。

そうじゃないから人を悩ませる。



そんな風に数々の理由で引き留められたものだけど

結局は色々と捨てた。

使える価値があるものは取っておく選択だって

別に間違ってはいないと思う。

ただ、暮らしの難易度が高くなるのは確か。

普段使わないものも取っておいてともに快適に暮らしていくのは

部屋と頭の容量が広い人にしかできないことだ。

私は、部屋が難しくて部屋に負けっぱなしだったので、

部屋の難易度を下げたい一心で捨てた。


「捨てる」基準じゃない。「使う」基準で判断。

判断の基準はたくさんの断捨離本を参考にした。

結果、

という判断基準がシンプルで自分に1番合ってたと思う。

断捨離は、捨てるものを選ぶ作業じゃない、

持っているすべてのものを今後無理なく使えるようにする作業だ

という考え方は、捨てることへの意識を変えてくれた。

申し訳ないのはネットや本や雑誌、色んなものを

参考にし過ぎて引用元を示せないこと。

大事なことを私に教えてくれたいつぞやの名前の解らない人、ありがとう。

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