年末、恐ろしく心に刺さる観光スポットに出会った。
山口県下関市の長府町である。
幼馴染の親友Yとともに車で長府町へ。
ドライブ中から薄明光線がお出迎え。美しい。
アートカフェ とこのま
メインの目的地はここ。
アートカフェ・とこのま!
行く前から期待満々だったけど
行って期待以上だった。
古民家カフェも兼ねており
引き戸といい庭に生えている木の種類といい
昔ながらの日本家屋で、懐かしい気持ちになる。
私が特に心を打たれたのは
もう1席置けそうなところを
あえて何もない空間にしているところ。
おかげでより多くの客が外の景色を楽しめて
何もない空間が醸し出す独特の落ち着きを味わえるのだ。
飲食店としては損をしてるようだけど、実際、
私はまたこのカフェに来たくなった。
席を減らしてファンを増やすこの尖った所業、
めちゃくちゃアートだ‥。
好きな飲食店が、ほぼ隣席との距離で決まる私のツボにささりまくってしまった。
運ばれてきたセットの色合いがまたいい❤
和風スイーツがメインなのに
あえて洋風にいくのもどうなんだと迷ったけど
ケーキセットにして心底良かったと思った。
誰もいねえ立派な海
食後は周辺を散策した。
とこのまからは徒歩で海へ行ける。
運動不足でも全く無理のない距離。
とにかくどこであろうと海を発見すると
無条件に心が祭り状態になるYと私。
この上なく海らしい海が貸し切り状態という僥倖に湧く。
広い岩場がもういかにも、とても海。(表現のIQよ
そこかしこに豊かな潮溜まりがいくつもできているという
豪華オプションつきである。
くじら館跡
海岸から登って少し行くと
20年以上前に閉館したくじら館跡がある。
下の道から遠目にも見えるでかいクジラだ。
建造物まるごとクジラの形をしている。
Yによると幼稚園時代に我々も入ったことがあるらしいけど
初めて出る社会に白目を剥き続けた幼稚園時代だったせいか、1ミリも記憶にない。
目の前には関見台があり、自由に上ることができる。
そこから降りるとき、
相変わらず雲間から射していた薄明光線が海に落ちているのが見えた。
感動的だったんだけど写真で見ると小さい‥。
落ち着く場所だった
毎週末、用事で最寄り駅へ行けば
いかに人にぶつからずに歩くかという
ミニゲームに強制参加していた日常の外にある、とても落ち着く場所だった。
カフェ・とこのまに置かれていたフリーペーパーによると
長府は、歴史の長い城下町で、
長府庭園に寺社仏閣、下関市立美術館など
色々とスポットがあるらしい。
日本庭園好きの自分垂涎の場所だった。
絶対にまた行きたいと思う。