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子宮筋腫を8年放置していたこと⑮~術後2日目~


2021年、8年間放置していた子宮筋腫に向き合って治療したときの話を綴っている。

前回は、術後1日目の術創の痛み方や内臓の異常のことを書いた。

特に内臓の異常は予期していなかった。

お腹の大きな塊が取れたのは良いけど内臓がそれについていけていない様子。

時間をかけて新しい体に内臓を慣らしていく必要があった。


術後2日目 頭痛は3日目

術後2日目の朝。

「昨日より顔が疲れてるじゃないの」と主治医に言われる。

言われてみるとそうかもしれない。

今回の経験で確信したことがある。

開腹手術翌日の術創よりも、頭痛の方が心を抉る

頭痛の辛さって本物だ。誇っていいですよと全国の頭痛持ち仲間に伝えたい。

痛むときは、痛み止めに処方されているロキソニンを食事の時間にこだわらず飲んで良いと

主治医に許可をもらったので、今日からは就寝前にも飲むことにする。

(‥‥あんまり効いてないけどな!)


術創に良い変化あり!

とはいえ、今日は良い変化もあった。

体を起こしたり横になったりするときにお腹にうっかり力を入れてしまったときのダメージが心なしか減っている

1日目はただ座っているだけで痛くて背中に変な力が入ったけど、今日はそれほど辛くない

「日に日に良くなっていきますからね。」

術後1日目の朝に看護師長さんがくれた励ましの言葉。

あれは本当に言葉通りだったんだ‥!

たったの1日で変化があるものなんだ!とちょっと感動。

まだ動くと痛いので体の向きを変えるのも荷物を収納から出すのも億劫ではあるけど

痛いからと言って術後にあまりにも動かないと内臓が癒着する恐れがあるらしい。

それは恐ろしすぎるので、今日から食事のトレイを自分で下げに行くことを開始。

そのさまはとてもヨボヨボ‥。

おなかに響くので亀の歩み&直立できない

この前傾姿勢は「日に日に良くなっていきますからね」を体現するかのように

日に日に角度が上がっていった。

ちなみに、私がまだ角度120度ぐらいでのろのろ歩いている段階で

私より1日後に手術した同室の方が直立ですたすたと追い越して行った。

これが腹腔鏡と開腹の差なのか、私がヘタレなのか。


シャンプーチャンス!

一昨日の手術の日から、シャワーは浴びていない。

2日目までは看護師さんがあったかタオルで全身を拭いてくれるサービスがあり

(めちゃくちゃ有難いわ心地良いわで最高)

体の方はすっきりできていたけど、髪の毛もそろそろシャワーですっきりしたい‥。

そう思っていたところ、朝の検温時に

「シャンプー予約できますがどうします?」

と看護師さんから大変タイムリーで魅力的な提案が。

予約すると美容院のようにシャンプー台でシャンプーしてもらえるらしい!

ぜひともお願いしたいところ。

‥‥シャンプーしてもらう時の仰向けの体勢に私が耐えられるならば‥‥。

試しにその姿勢を軽くその場でやってみたけど、縦斬りだというのに腹が横一文字に割れそうに。

そもそも直立で立てない人間に海老ぞりは無理だった。


点滴は、急いで打つと、寒い。

シャワーは無理だったけど、他にも朗報はあった。

今日の夜8時ごろ、長きにわたった点滴がついに終わるらしい!

それは思いのほか嬉しい事だった。

これがあると常に管を気にしなきゃいけないし、ベッドの反対側も向きにくい。

点滴が終わればついに管0本!完全に自由だ!

待ちきれない私は点滴が最も早く進む角度に腕を固定。

点滴を最速スピードで打ち込んでると少し痛く、腕が冷えるということを知った。

全身も寒くなってきてタオルケットを被った。

全力の打ち込み(?)の甲斐あって午後8時、予定通り私は全ての管から解放された。


その日の夜は、それまでの睡眠負債のおかげか、

夜中12時に飲んだロキソニンのおかげか、

入院してから1番長く眠れた。

でも、ここまで長く連れ添った頭痛が何度も飲んでるのに効きが微妙な薬で消えるはずもなく。

翌日、術後3日目にして頭痛問題はクライマックスを迎えるのだった。

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