先日から、長年放置していた子宮筋腫についに向き合った時期のことを綴っている。
治療の方針が決まり、手術前に3か月間薬を飲んだ春~夏。
7月の手術をすると決めて、病院に通って、
家族や会社にも話をして‥‥
手術に向けて着々と準備を進めながらも、
一方で私は
ほんとに手術する‥‥?
それでいいんだね‥‥?
と何度も自問していた。
おなかデカいだけだし‥
症状と言えば、生理時の「おなかパンパン現象」ぐらいで
あとは下半身の衣類に困っていることしか手術したい理由はなかった。
それらの解消のために、リスクを冒して手術を受けて
お腹に傷跡を残すのかと思うと、悩んでしまった。
子宮筋腫は、できる部位によって症状の出方が全く異なる。
酷い症状に悩まされ [手術しない] という選択肢がない人もいる中、贅沢な悩みだ。
でも、実際、子宮筋腫は良性の腫瘍なので
症状が無い場合は手術をせずに閉経を待つ人がいるのも事実だ。
閉経を迎えると多くの場合、子宮筋腫は沈静化する。
消えはしないけどそれ以上の悪さをしなくなる。
※例外もあり(→閉経後増大する子宮筋腫の管理)
だから放置も1つの選択肢なのだ。
私も、それじゃだめなのかな‥。
術前のQOLがそんなに低くないがゆえに
術後のほうがQOLが下がるのではないかと恐れてしまった。
手術で万が一のことがあるかもしれないし。
無駄におそれる
やっぱり受けることにした理由
相談したり自分で色々考えた結果、
やはり手術を受ける以外ありえない!ということが明確になり、覚悟が決まった。
理由は以下の通り。
関係者全員に迷惑がかかる。社会的信用を失う。
病院側に手術の準備を進めてもらってる。先生のスケジュールにも入ってる。
会社では休職の準備を進めてもらってる。
家族にも伝えてる。手術時にはこちらに来てもらうことが決まってる。
それを「やっぱり受けません」とか。
しかも理由は要約すれば単に「手術怖い」。
そんな大人は今後二度と信用してもらえない。
手術より、普通にそっちのほうが怖いでは?と思った。
高い金払って苦しんで飲み続けた服薬の日々が無駄になる。
1か月1万円ぐらいかかり、
副作用が地味にしんどい薬に数か月耐えてきた。
今、手術を中止すれば全てが無駄になる。
レルミナのおかげでおなかパンパンの苦しさを忘れ気味だった。苦しかっただろうが!
迷っていた時期、レルミナのおかげで
私の子宮筋腫の唯一の症状、おなかパンパン現象はおさまっていた。
それがますます手術へのモチベーションを下げていたのかもしれない。
でも、服用前はたしかにあったストレスだった。
その薬も、長くて半年で服用をやめなければならない一時的なもの。
やっぱり手術しないと解決しないのだ。
閉経まで長い。
上に綴った、「無症状だから閉経まで放置」するのは
閉経がある程度見えてきている年齢の人の場合だ。
私は多分そこまで待っていると子宮筋腫が完全なる胎児サイズになりかねなかった。
お腹に傷が入ることを惜しんでるようだが、このままでも人に見せられる腹じゃない。
開腹手術だからお腹にそれなりの長さの傷ができる。
ああ、傷1つないこの美しい腹が惜しい‥‥
→いや、まんまるだが!?
という今更過ぎる自己ツッコミによりこの迷いは吹っ飛んだ。
手術の前に立ちはだかった予想外の関門
結論が出てみると、逆に
なんで迷ってたんだ‥
と馬鹿らしくなるほどだった。
むしろ絶対に予定通り7月に手術を受けられないと困る。
打って変わって手術受けたいモードになった私の前に、予想外の試練が立ちはだかった。
PCR検査である。
時は2021年。コロナ禍真っ只中だった。
入院の3日ほど前に病院に唾液を提出。
陽性の場合のみ、翌日に電話があるらしい。
これが万が一陽性だった場合、手術は延期になり、
それがいつになるかわからない。
先生のスケジュールでかなり先になってしまったら?
服薬はどうなる?
寒い季節は衣類がかさばるから嫌だな‥。
..
....
.......
不安でいっぱいだった検査翌日の朝。
なんと、電話が鳴り響いたのである!!
「はい(震え声)」
「お忙しいところすみません。私●●光ネットの●●と申しますが‥」
わーーい!なんだいセールス電話かーーい!
ちなみに、スマホにセールス電話がかかってきたのはこれが初めてだ。
よりによってこの日にそんなことが起きるなんて神様にからかわれてるかのような奇跡だった。
そんな馬鹿なという動揺でかなり不審な受け答えになってたと思う。
病院からの連絡じゃなかったことが嬉しすぎて契約したいぐらいだったけど
あいにく新しい光回線は求めていなかった。
セールス電話の後、電話が鳴ることは無かった。
6月下旬に術前健診も済ませていたし、手術を受ける準備は全て整ったことになる。