マンションに住んでいると、騒音問題はつきものだ。
気になる音というのは個人差が大きくて
気になるほう気にならないほうの人口分布図があるとしたら
私は気になるほうMAXの位置にいるのは間違いない。
一時期、上階の騒音が強まった時期があって本当につらかった。
以前から「家具でも組み立てとんのかい!」と思うほどの
ドカドカ打撃音がすることはあったものの
その頻度が増して、入眠時間と起床前の時間に
侵食してくるようになり、生活に支障が出てきた。
「騒音問題は相手に苦情を入れても
うまくいかないことが多い」と聞いていた私は
自分にできる対策をすることにした。
これは、半年間にわたる、騒音に対する「防」の戦いの記録である。
「防」の戦いに使ったアイテムたち紹介
耳栓
ちなみに、すでに耳栓はしていた。
長時間装用に向く、小さめ耳栓、Bilsom303Sである。
床や壁を硬さのあるもので打った時に響く音を
固体伝播音というのだけど、
耳栓は、固体伝播音には効果なし!
試しに耳栓をしてる状態で鎖骨を叩いてみよう。
固体伝播音は床を伝って自身の骨を鳴らす音。
骨が鳴る音は自身の内部から鳴る音。
だから耳栓で外部の音を遮断したところで防げない。
遠くて弱い固体伝播音になら効果はあるけどね‥。
イヤーマフ
耳栓とイヤーマフを組みわせてはどうだろう?
そう思って試したこともあった。
でもだめだった。まだ聞こえるし
何よりも装着感が不愉快すぎる。
私はつけた状態で食事をすることも多いので
顎を両側から締め付けた状態で食事をすると
顎の関節にダメージが蓄積し
食後にめちゃくちゃ顎が痛い。
続けると嫌な慢性症状に繋がりそうだし頭重いしで、やめた。
AirPods
ノイズキャンセリングイヤホンも、固体伝播音には勝てず。
そしてノイズキャンセリングイヤホンをしていると
頭がクラ~~~ッとなってきて
頭痛を起こしがちなのは私だけだろうか。
WH-1000X4
AirPodsで固体伝播音に勝てないなら
ヘッドホンタイプのノイズキャンセリングとの合わせ技でどうだぁ!
と購入したWH-1000X4。
さすがに効果はあって、家でライブの配信を見るときに使った。
ただ、それでも問題はあって‥‥。
効果があったとはいえ、それでも突き抜けてくる音があったり
音はせずとも部屋ごと揺れるような轟音で体が揺れるとき
どんだけの音出しとるんだこいつは。
という怒りが抑えられない。
AirPodsとWH-1000X4にかかった金7万あまり、
この必死の努力をすり抜けてなおも私を攻撃するその所業、
もう鬼に思えてくる。
そして、もう1つは装着感の問題。
WH-1000X4は装着時のしめつけもやさしくて
重量も軽めに設計されてるけど
やっぱり長時間つけていると疲れてくるし耳がモッタリと暑い。
特に夏は。ヘッドホンが熱くなるというより
自分の体温がヘッドホンの内側でムシムシとこもってしまう感じ。
耳栓+ホワイトノイズ発生器
ホワイトノイズ発生器も試してみた。
ホワイトノイズ発生器とは、
人間にとってストレスにならない音を
環境音のようにずーっと鳴らしてくれる機器である。
これによって気になる音をかき消してくれることが期待できる。
ちょうど音が掻き消えるボリュームに設定して寝るようにしたら
たしかに入眠妨害されずに眠ることができた。
けど‥‥
室内で60デシベルほどで鳴らしているこの音‥‥
‥近所迷惑じゃない‥‥?
不安になって使用をやめた。
耳栓+骨伝導イヤホン
骨伝導イヤホンは耳栓をしながら何かを視聴したいときに
非常に便利。多少はくぐもるけど、ちゃんと聴ける。
ただ、遮音という観点で考えると
やはり強い固体伝播音は普通に聞こえてくる。
たとえマスキング音を骨伝導イヤホンから鳴らしていたとしてもだ。
やはりその固体伝播音(強)のすべてを突き抜ける強さの方を
どうにかしないと解決しないという結論に至った。
そして戦いは「攻」の章へ
次回はいよいよ音の主へのアプローチ、
「防」の戦いから「攻」の戦いの章へ移ってからの顛末を語る。